編み方のひとてま

「そばにある、ひとてま」がテーマのノグチニットの読み物。本日は「編み方」に関する”ひとてま”をお届けします。

ノグチニットは横編み屋さん。ほかの編み業界には、たて編み屋さん、丸編み屋さんがあります。

たて(縦、経)編みや丸編みは、伸びる薄手の生地全般(丸く巻いて生地屋さんで売られている伸びる生地をイメージしてもらえるとわかりやすいです)を編みます。早く大量に編めるので、横編みに比べて生地が安いです。型紙に合わせて生地を裁断して縫って使います。

それに比べて、横編みは生地をカットして型紙に合わせるのではなく、成型編みといって、型紙の形に合わせて編み上げることができます。減らし目、増やし目をしながら編みます。1点ずつ編むので時間がかかり、その分コストもかかります。

あのふわっとした手編みのような質感は横編みならではのもの。

1枚ずつ編めるとはいっても、糸を毎回機械の上に立てるのも30分ほどかかります。私たちは自社販売では受注生産をしています。2~3枚編んでは次の糸を立てていて、効率の良さからはちょっと遠い・・・。でも、「在庫をたくさん抱えて大変!」とならないような、ブランドを長く続けていけるやり方を取っています。

90年間、横編み機の発展とともに研究してきた技術を込めた製品を、皆様にお届けしています。