そんなこんなで10年目を迎えます。

 

 

ノグチニットが始めた「ノグチニット」のはなし。


2012年、夫とわたしは真冬の京都の手作り市で
自社販売をスタートしました。


商売の始め方がよく分からず
まずはどこかで売ってみよう!と考え
一番安くお店を出せたのが
ハンドメイドの青空市だったからです。


凍える寒さの2月の京都で朝から晩まで店番をしても
最初に作った子供向けニット帽はほとんど売れませんでした。
お店が暇なので、まわりのお店を見て回っていると
パッチンボタンで開け閉めするネックウォーマーが
千円でたくさん売れていました。


千円は安すぎるから、2千円で売ってみよう・・・
見よう見まねで作ったネックウォーマ5枚。
これが、一日で全部売れたんです。

 

それまでに作っていた子供用のニット帽とは
違う切り口の商品で、初めての完売に
ワクワクした気持ちになりました。


それからは他のお店を参考にしつつ、
自分たちらしさを付け加えていく、という方法で
1年のうち3カ月、冬の間だけ始めたのが
ノグチニットが始めた「ノグチニット」のはじまりでした。


春夏は下請け仕事が忙しく
冬しか活動できなかったこともあり、
アリさんの歩みで少しずつトライ&エラーを
繰り返して運営してきました。


「細々でいい、長く繋がっていきたい」

1.いい商品ができたら「定番品」として継続すること。
2.「受注生産」で出来るだけ在庫を持たずに持続可能な生産方法を取ること。
3.無理な事業拡大などしないこと。小さくいることが大事。

テント1つで小さく始めた私たちの大切なルールです。


そんなこんなで、2012年の秋冬から
オリジナル製品の販売をスタートして
今年の秋冬で10年目を迎えます。


去年、初めて自社ストアでの
販売にチャレンジするまでは
minneとCreemaというオンライン限定の
ハンドメイドマーケットで
秋冬限定で販売をしてきました。


そして今年の4月にShopifyというカートにお引越し。
去年と今年はニットのマスクをきっかけに新しいお客様と
たくさん出会うことのできた1年半でした。


「冬は機械が空いてるし
みんなのんびりしているし、
何か作って売ってみよう」

なんて、そんな牧歌的な発想でスタートしたにも関わらず、
本当に多くのお客様とあたたかな交流ができて
感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、ノグチニットをどうぞよろしくお願いいたします。